2008年11月8日土曜日

御嶽・剣が峰~継子

雨の中濁河から登った8月23日から二週間後の9月6日、天気予報は芳しくなかったが、御嶽に再挑戦することにしました。この日はちょっと寝坊して6時半に自宅を出発。仕方なく高速を使って中津川まで行き、19号から御嶽方面に入り、田の原登山口を目指してスキー場の蛇行した道を急ぎます。

登山口には8時30分に到着。田の原からのコースは写真からもわかるように、鳥居をくぐって一気に頂上を目指す、時間的に一番早く剣が峰に到達できるコースで、そのせいか修験僧の方や日帰りの登山客で賑わう御嶽で一番メジャーなコースです。


8時50分から登山開始。たくさんの登山客がいましたが、道も広いし、大滝の頂上の山荘が見えるので、苦しくても気がまぎれます。振り返るといつまでも田の原の駐車場が見えました。

中盤から岩の道になり、傾斜もきつくなるので、登山客が多いために落石に要注意です。奥の院に行く分岐まであがったところで自分だけ逸れて奥の院の方に向かいました。



地獄谷の際にある奥の院は、 標識も傾いていて、人気がない様子で、ガスってきたので、すぐに剣が峰の方に戻りました。


剣が峰は、写真のように岩と砂の世界で、植物の気配はありません。頂上直下の小屋から立派な階段があり、頂上はちゃんとした神社になっていました。
頂上を後にして、二の池方面に下ります。ガスがとれずに、景色はあまり楽しめませんでしたが、二の池はエメラルド色でとても綺麗でした。ほとりの二の池には小屋の人がいましたが、ひっそり静まり返っていました。
すこし下ったところに新館があり、新館の方には登山客も多く泊まるらしく、個室やお風呂もあるそうです。そこからしばらく下ると、サイの河原に出ます。ケルンがいたるところにおいてあり、遭難碑がありました。目の前に魔利支天の壁があって、すごく静かでとても神秘的でした。
魔利支天の乗越まで登りつめると、女性の笑い声が聞こえます。どこからだろうと思うと、五の池小屋の小屋からでした。乗越から五の池小屋までの下りは傾斜がきついので少し注意しながら下ります。

右手には三の池が見えて、白装束の修験僧が祈祷しているのが見えました。二の池とはちがい、こちらは涸れそうにない深い緑色をした大きな池でした。深さは10m以上あるそうです。

午後1時20分頃二週間ぶり五の池小屋に到着。「あれ?また来たの?」と顔を覚えていてくれました。
この日は、自分の母親くらいの歳の女性二人とその一人の旦那さんの三人組と自分の四人だけでした。夕飯までの間、三人組は魔利支天と三の池へ、自分は継子岳に出かけました。この日も継子岳は誰もいなく静かで、頂上付近にくるとまたまたガスの中で、ガッカリ。少し待ったのですがよくならないのであきらめて帰りました。

夜、三人組と話をしていると、偶然にも自分と同じ街で、しかも笠ヶ岳に同じ日に登っていることも分かってびっくり。「雷鳥みなかった?」というので、多分下りの秩父平から大ノマ岳あたりですれ違っているハズで、奇遇なこともあるんだなとつくづく思いました。
翌日は晴れて、四人で外に出て御来光を眺めました。雲海の中とても感動した瞬間でした。

朝ごはんを食べて、7時に再び剣が峰を目指します。魔利支天の乗越を登っている時、小屋からおばちゃんが手を降ってくれました。この前の時は、小屋の前に魔利支天がはだかっていることさえも見えなくて、小屋の周りが全然把握できませんでした。
この日はガスがときより襲ってきますがまずまずの天気。乗越まで登ったあと、魔利支天に向かいます。途中間違えて、尾根の上を通ってて、「道が無くなってる…」と迷ってしまいましたが。下をみて、巻き道になっているのが分かり、戻って正しい道に復帰。

乗越からは30分ほどで魔利支天に到着します。頂上はなんの変哲もない狭い岩の上で標識もなく、ちょっとガッカリでした。おまけにまたまたガスがかかって景色が眺められず、30分近く粘っても晴れてこないし、ガスで服に水滴が出来てきたので仕方なく戻りました。
サイの河原に下りる道で、団体の方とすれ違った後、暫らく誰もこないサイの河原を歩きました。ほんとに静かで、別世界の気分でした。二の池小屋まで上がった後、一の池の外輪を西側に周ります。外輪は岩だだらけで、高度はないけどやせた道で落石してしまったり、ちょっと緊張する道でした。

外輪を歩いていると、継母岳が目の前に見え、その雄大さに感動しました。ガイドでは正式な登山道は示されておらず、単独で行くのは危険なので眺めるだけでした。そのあと昨日ではガスで見えなかった地獄谷のすごさに驚きながら、剣が峰の神社の裏側から頂上に戻ってきました。
たくさんの登山客が剣が峰を目指してあがってきていました。十分堪能したので、田の原に向かって下山します。登ってくるたくさんの方と話をしながら、12時に田の原に到着しました。19号まで下ってきてきた帰り道、フォレスパ木曽で、充実感と共にお湯に浸かっている頃、ひどい雷雨になり、登っている人は大丈夫なのかと心配でした。

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